資産形成の前に整えたい、会社員の家計の土台

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資産形成を始めたいと思ったとき、「何に投資するか」ということが真っ先に思い浮かぶかもしれません。

でも実際には、その前に整えておきたいのが家計の形です。私自身も、資産形成を行う土台として、家計を無理なく回せる状態を作ることを実践しました。

この記事では、会社員が資産形成を始める前に整えておきたい家計の話をまとめました。
結論としては

 家計を点検、整えた上で、投資をはじめることが、無理なく長期に続けられることにつながる。

この考えをもとに、順番に整理していきます。

資産形成の全体像を先に整理したい方は、こちらの記事で流れをまとめています。
会社員の資産形成ロードマップ

資産形成のスタートは、投資商品選びじゃない?

資産形成というと、高配当株、投資信託など、何を買うかに目が向きがち。もちろんそれも大事ですが、最初に整えたいのは、投資をしても毎月の家計が無理なく回る状態です。

たとえば、

  • 毎月の収支がなんとなくしか分からない
  • ボーナス込みで家計を回している
  • 急な出費があるとすぐ苦しくなる
  • 投資に回していい金額が分からない

こういう状態だと、たとえ投資を始めても、長期での運用は難しくなります。
そりゃそうですよね。その水準で大丈夫かどうかを自分自身がかっていないわけですから。

資産形成は、始めることも大事ですが、続けられることのほうが大事です。
まずは続けられる環境にするためにも、投資商品より家計を把握することが大事だと思っています。

まずしたいのは、毎月収支の見える化

じゃあまずなにをすればいいのか?まず、最初に必要なのは、収支の見える化です。ここで言う収支は完璧な家計簿でなくても良いです。(もちろん完璧にこしたことはないですが)

まずは、毎月どれくらい入ってきて、どれくらい出ていくのかが、ざっくり見える状態を作ることです。

ここが分からないと、

  • いくら貯蓄できるのか
  • どこに無理があるのか
  • 投資に回せる余力があるのか

が判断できず、なんとなくの金額になってしまいます。

家計を整えるというと細かく管理するイメージがありますが、最初はそこまでしなくても大丈夫です。はじめからハードルを上げすぎると、どこかひっかかったときに、続かなくなる可能性が高くなりますので、それは避けたいところです。まずは、固定費、生活費、特別費の大枠が把握できるだけでも十分です。

私自身は一度、自身の家計を総点検しましたが、今は、マネーフォワードを使って家計の全体像をざっくり確認する程度にしています。そのほうが負担が少なく、今の自分には続けやすいと感じています。

家計簿をどう続けるかの考え方は、こちらの記事でも整理しています。
家計簿が続かない人へ|管理方法の考え方

また、長い目で見ると、急な出費やまとまった出費も起こります。

  • 車検
  • 税金
  • 家電の買い替え
  • 子どもの行事や教育費
  • 帰省や旅行

こうしたものも想定しておくと、より気持ちが楽になります。私の家計の場合は、60万円/年(5万円/月)くらいは、急な出費枠としてと備えています。

花ちゃん
花ちゃん

まずは細かさより、“家計の全体像が見えること”が大事なんですね

次に必要なのは、生活防衛資金を持つこと

毎月の収支が見えてきたら、次に整えたいのが生活防衛資金です。生活防衛資金とは、病気やケガ、収入減、急な出費など、予想外のことが起きたときに生活を守るためのお金です。

資産形成をしたいと考えると、早く投資に回したくなる気持ちもあります。でも、現金の備えがないまま始めると、急な出費や相場の下落があったときに、不安が大きくなりやすいです。

また、すでに預貯金がある場合は、使う予定のあるお金と生活防衛資金を分けて考えておくと安心です。たとえば、教育費など将来使う予定のあるお金は、万が一のときでも取り崩さずに済むよう、分けておくほうが安心です。

生活防衛資金の目安は家計によって変わりますが、会社員で家庭があるなら、最低でも生活費の3か月分、できれば6か月分前後あると安心しやすいと思います。投資を続けるために、生活を守れる状態を作っておくことが大切です。

生活防衛資金の考え方は、こちらの記事で詳しく整理しています。
投資を始める前に確認したい生活防衛資金の考え方

家計を整えるうえで大事なのは、節約より仕組み

資産形成を進めようと思うと、家計の見直しが必要になってきます。家計を整えるというと、「節約しなければ」と考えがちです。もちろん、無駄な支出を見直すことは大切です。ただ、毎回気合いで我慢するやり方は長続きしにくいと思います。それより大事なのは、家計が自然に回る仕組みを作ることです。

たとえば、

  • 給与日に先取りで貯蓄分を分ける
  • 固定費を重くしすぎない
  • 特別費を年間で見積もっておく
  • 投資は余剰資金の範囲で自動積立にする

こうした形ができると、毎月の判断が減り、家計も投資も安定しやすくなります。

特に固定費は、毎月必ず出ていくお金です。家賃、サブスク、リース、ローンなど。一つひとつは大きくなくても、積み重なると家計への負担になりやすいです。最近はエンタメ系のサブスクも増えているので、あれもこれもと契約していると、気づかないうちにそれなりの金額になってしまいます。固定費は一度見直すと効果が続きやすいので、特に注意しておきたいところです。

資産形成は、強い意志で頑張るものというより、無理なく続けられる流れを作るものだと思っています。

家計管理を仕組みで考える視点は、こちらの記事でも整理しています。
家計管理は節約より仕組みが大事?続けやすい家計の作り方

家計調査から家計管理を考える記事はこちらです。
家計見直しのやり方|家計調査をヒントに無理なく黒字を作る方法

投資に回すのは、家計を整えたあとの余剰資金

家計の全体像が見えて、生活防衛資金もある程度確保できたら、その先で投資を考えていきます。ここまででも触れたように、投資に回すお金をはっきり分けることが大切です。

  • 生活を守るお金(生活防衛資金)
  • 近いうちに使うお金(子の教育費等)
  • 当面使う予定のないお金

この3つを分けて考えると、投資に回してよい範囲が見えやすくなります。

NISAを始める場合も、枠を埋めることを優先するのではなく、家計が崩れない範囲で続けられる金額にすることが大切です。最初から大きく始めるより、少額でも継続できる形のほうが、
結果的に資産形成にはつながりやすいです。

会社員の資産形成は、無理なく続けられる形がいちばん強い

会社員として働きながら家計を回し、家庭も大事にしながら資産形成を進めるなら、最初から完璧を目指しすぎないことも大切です。

  • 家計を一気に変えようとしない
  • 投資額を無理に増やしすぎない
  • 他人のペースを基準にしない
  • まずは続く形を優先する

こうした考え方のほうが、現実にはずっと強いと思います。

特に大事なのは、自分のペースを崩さないことです。世の中には、「NISA満額」「投資でFIRE達成」といった情報があふれています。そうした話を見ていると、「自分は乗り遅れているのでは」、「もっと急がなければいけないのでは」と感じることもあるかもしれません。でも、そこで焦ってしまうと、自分のペースが乱れて、家計にも気持ちにも無理が出やすくなります。

資産形成は、本来、人生を通じて少しずつ豊かになっていくために取り組むものだと思っています。だからこそ、誰が何と言おうと、自分と家族のペースで続けていくことがいちばん大切です。

資産形成は、短期間で大きく変える勝負ではありません。家計を整え、守るお金を持ち、余剰資金で少しずつ積み上げていく。その流れを作れれば、それだけでも十分に前に進んでいると思います。

まとめ

資産形成を始めたい会社員が、最初に整えたいのは投資商品ではなく家計の形です。

まずは、

 ・毎月の収支の見える化をする。
 ・生活防衛資金を用意する。
 ・節約より仕組みで家計を回す
 ・余剰資金の範囲で投資をはじめる

この順番で整えると、資産形成はかなり安定しやすくなります。
投資の前に家計の土台を整えておくことが、結果的に長く続けることにつながると思います。

花ちゃん
花ちゃん

「資産形成のスタートは、“何に投資するか”より“家計をどう整えるか”なんですね

くらアセ管理人
くらアセ管理人

そうですね。まずは、家計が無理なく回る形を作ってこそ、安定して資産形成に取り組むことができるんだと思います。

次に読むべき記事: 仕組みができたら、次は「守りの現金」の適正額を知りましょう。

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