会社員として資産形成を考え始めると、
「毎月いくら投資すればいいのか」で迷うことがあります。
新NISAでは年間投資枠が大きくなったこともあって、「どうせやるなら満額を目指したほうがいいのでは?」と感じる人もいるかもしれません。
ただ、会社員の積立投資では、NISAの満額を目指すことがそのまま正解になるとは限りません。
本業や家庭と両立しながら続けるなら、まず大切なのは、家計を崩さずに続けられる金額を見つけることです。
この記事では、会社員の投資額はどのくらいを目安に考えればいいのか、無理なく続けるという視点から整理していきます。
まず結論としては、次の表のようなイメージで私は考えています。
| 金額 | こういう人向け |
|---|---|
| 月5,000円〜1万円 | まず始めてみたい人、 どのくらいで始めたらいいかわからない人 |
| 月1万円〜3万円 | 家計にある程度の余裕があり、 無理なく投資額を増やせそうな人 |
| 月3万円〜 | 生活防衛資金があり、家計とのバランスを 見ながら積み立てたい人 |
もちろん、これは絶対の正解ではありません。どうしてこのように考えているのか見ていきましょう。
資産形成の全体像を先に整理したい方は、こちらの記事で流れをまとめています。
→ 会社員の資産形成ロードマップ
会社員の投資額に一律の正解はない
投資額は、よく「手取りの何%」といった形で語られることがあります。もちろん、そうした目安が参考になる場面もあります。ただ実際には、会社員の家計は人によってかなり違います。
たとえば、
- 独身か、家庭があるか
- 持ち家か、賃貸か
- 子どもがいるか
- 車を持っているか
- 住んでいる地域はどこか
こうした違いだけでも、毎月使えるお金の余白は大きく変わります。だからこそ、「毎月いくらが正解」と一律に決めることはできません。新NISAの満額を無理なく使える人もいれば、そこまで回すと生活に負担が出る人もいます。
投資額は、制度の上限から決めるものではなく、まずは自分の家計の中で、どのくらいなら続けられるかを基準に考えるほうが自然です。
投資の前に家計の土台を整える考え方は、こちらの記事でも整理しています。
→ 資産形成の前に整えたい、会社員の家計の土台
それでも最初の目安はあったほうが始めやすい
とはいえ、「人それぞれです」と言われるだけでは、なかなか動き出しにくいものです。実際、投資を始めたい人が知りたいのは、完璧な正解というより、まずどのくらいから始めればいいのかという目安だと思います。
特に積立投資は、最初の設定がそのまま続きやすい仕組みです。だからこそ、最初にあまり背伸びしすぎないことが大切です。大きな金額で始めれば、そのぶん早く増える可能性はあります。
でも、途中で苦しくなって積立を止めてしまえば、長期投資としては本末転倒です。
会社員の資産形成では、最初から大きく積むことよりも、「この金額なら毎月続けられそうだ」と思えるラインで始めることのほうが大事だと思っています。
金額の目安、まずは月1万円からでも十分
では、最初の目安をひとつ挙げるなら、私は月1万円でも十分だと思っています。
もちろん、月1万円がすべての人にとっての正解というわけではありません。私は月1万円をひとつの目安として考えていますが、それが難しいなら、投資額の問題というより、今は家計全体を優先して整える時期なのかもしれません。
ただ、積立投資を始める最初の基準としては、かなり現実的な金額です。
理由は大きく3つあります。
1)家計への負担が大きくなりすぎない
まず、家計への負担が大きくなりすぎにくいことです。
毎月の家計には、食費や住居費、光熱費、通信費などの固定的な支出があります。そこにいきなり大きな積立額を入れると、生活費が苦しくなったり、急な出費に不安を感じたりしやすくなります。その点、月1万円なら、家計全体への影響を見ながら始めやすい金額です。
2)習慣化のしやすさ
次に、積立を習慣化しやすいことです。
投資は、最初の金額の大きさよりも、長く続けられる形を作ることのほうが重要です。月1万円なら、「まずは続けてみる」という感覚で始めやすく、生活の中にもなじませやすいと思います。
また、株価の変動に慣れるという意味でも、少額のうちに価格の変化を経験しておくことは、長期で資産形成していくうえで有利に働くと感じます。
3)早く始めることで時間を味方につけやすい
そしてもうひとつは、少額でも早く始めることで、時間を味方につけやすいことです。積立投資は、金額の大きさだけでなく、どれだけ早く始めて、どれだけ長く続けられるかも大切です。
月1万円でも、早い段階から積み立てを始めれば、そのぶん運用に使える時間を長く取ることができます。
また、実際に少額でも投資を始めることで、値動きへの感じ方や相場の見え方も変わってきます。金額が小さくても、自分のお金が市場に入ることで、投資との向き合い方は少しずつ現実的になっていきます。
満額より、無理なく続けられることが大切
NISAの枠を満額まで使えるなら、それ自体は悪いことではありません。余裕資金が十分にあり、生活防衛資金も整っていて、家計とのバランスも取れているなら、積立額を大きくする選択も自然です。
ただ、会社員の資産形成では、最初から満額を目指すことが必ずしも正解ではありません。大切なのは、無理なく継続して積み立て続けることです。最初は月1万円から始めて、家計に余裕ができたら少しずつ増やしていく。そのくらいの進め方のほうが、長期投資としてはむしろ自然だと思います。
投資額は、最初から大きければいいわけではありません。会社員の積立投資では、今の自分にとって無理のない金額を見つけることが、いちばん大切です。
生活防衛資金の考え方は、こちらの記事でも整理しています。
→ 投資を始める前に確認したい生活防衛資金の考え方
まとめ
今回はわたしの投資額のイメージを書きましたが、会社員の投資額に、一律の正解はありません。
家計の状況や家族構成、毎月の支出によって、無理なく続けられる金額は人それぞれです。
ただ、それでも最初の目安があったほうが始めやすいのは確かです。その意味で、迷うならまずは月1万円からでも十分だと思っています。
月1万円なら、
- 家計への負担が大きくなりすぎにくい
- 積立を習慣化しやすい
- 投資を自分ごととして経験できる
という良さがあります。大切なのは、NISAの満額を追うことではなく、家計を崩さず、無理なく続けられることです。投資額は、最初から完璧である必要はありません。まずは続けられる金額で始めて、必要に応じて少しずつ調整していけばいいと思っています。

投資額は気合いで決めるものではなく、家計の中で長く続けられるかどうかで考えるのが大事だと思っています



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