【2026年9月3週】日銀が利上げ、それでも円安|今週のお金ニュース3選

投資の休憩室

先週は日米そろって利上げでした。アメリカが16日、日本が18日。同じ週に両方が動くのは珍しいことです。

ところが日本では、利上げした当日に円安が進みました。金利を上げれば円高になるはずなのに、逆に動きました。ここが今回の読みどころです。

日銀が利上げ。それなのに円は157円台へ

9月18日、日銀が政策金利を0.25%引き上げて1.25%にすることを決めました。1995年以来、約31年ぶりの水準です。

ところが決定が伝わると、円が売られました。ドル円は156円台から一時157円台前半まで下落しています。

花ちゃん
花ちゃん

金利を上げたのに円安になるんですか?

くらアセ管理人
くらアセ管理人

理由は反対票。今回は2人の委員が利上げに反対したんだ。

反対したのは浅田委員と佐藤委員です。「経済の状況は必ずしも強いとは言えない」「経済・物価情勢が大きく加速している状態にはない」というのが理由でした。

市場はこれを見て次の利上げは当分ないと読みました。声明にも利上げを急ぐ文言がなかったため、円を売る動きにつながっています。

円安はその後も続いており、市場では次の節目を159円台とみる声が出ています。利上げが円高につながらなかったのが、今回のいちばん大きな点です。

もっとも植田総裁は会見で「引き続き政策金利を引き上げる」と述べ、連続利上げや大幅な利上げの可能性も「排除しない」としています。市場の読みと総裁の発言には、まだ距離があります。

アメリカは全会一致で利上げ。3年ぶり

2日前の9月16日、FRBも政策金利を0.25%引き上げ、3.75〜4.00%としました。利上げは2023年以来、3年ぶりです。

こちらは12対0の全会一致。ウォーシュ議長は「インフレが高すぎる状態が長すぎた」と述べています。

日本アメリカ
決定0.25%引き上げ0.25%引き上げ
政策金利1.25%3.75〜4.00%
投票2人が反対12対0で全会一致
日米の金融政策(2026年9月)

同じ「0.25%の利上げ」でも、中身の温度差がはっきり出ました。全会一致のアメリカに対して、日本は割れている。これが円安が進んだ理由です。

→ 円安・利上げ・物価高の関係は?家計と投資への影響をわかりやすく解説

同じ日の朝、8月の物価は鈍化していた

日銀の決定が出る数時間前、18日の朝には8月の全国消費者物価指数が公表されています。

8月7月
総合+1.9%+1.9%
コア(生鮮食品を除く)+1.7%+1.8%
2026年8月の全国消費者物価指数(前年同月比)

総合は横ばい、コアはむしろ0.1ポイント縮小しました。日銀が「物価の上振れリスク」を理由に利上げした当日に、物価の伸び自体は少し鈍っていたことになります。

ただ、企業物価は7%台で高止まりしたままです。仕入れ値と店頭価格の差は開いており、これから転嫁が進む可能性は残っています。

→ 2026年後半、物価は上がるのか?指数から考察

まとめ:いま確認しておくこと3つ

先週をひとことでまとめると、

日米そろって利上げ。それでも円安は止まらず、物価も下がらない

でした。住宅ローンをお持ちの方は、すぐに返済額が上がるわけではありません。前回6月の利上げでは、返済中の人に届くまで約5か月かかりました。

→ 日銀の利上げで住宅ローンはいつ上がる?前回6月の実績から考える

そのうえで、3つだけ。

  • 変動金利なら返済予定表を開く。すぐには上がりませんが、元金と利息の内訳は変わっていきます
  • 預金金利は上がる。ただし物価には届かない。前回と同じ幅なら0.5%前後が目安です
  • 積立はいつもどおり。利上げも円安も、毎月の積立を止める理由にはなりません

→ 現金だけで大丈夫?インフレ時代のお金の置き場所を考える

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