最初に結論:この記事で伝えたいこと
- 月5,000円でも、20年・年5%なら元本120万円が約206万円(+約86万円)になる計算
- 同じ金額を銀行預金(年0.75%)に置いた場合との差は約77万円
- 結果を分けるのは金額より積み立てた期間。ツールで自分の条件も試せます
「NISAで月5,000円とか1万円だけ積み立てても、正直あまり変わらないのでは?」
積立投資を始めようとすると、こう感じることは少なくありません。実際、SNSでは大きな金額を積み立てている人も多く、少額だと意味が薄いように見えることもあります。
でも、少額積立の価値は、他人の金額と比べて判断するものではありません。
大事なのは、自分の条件で数字を見て、未来の変化を体感することです。
この記事では、シミュレーションを使いながら、月5,000円の積立が本当に意味のないものなのかを整理していきます。
まずは試してみてください【積立シミュレーション】
言葉で説明されるより、実際に数字を見たほうが早いです。
まずは下のシミュレーターで、月5,000円を積み立てた場合の未来を見てみてください。
初期設定は次のようにしてあります。
- 毎月の積立額:5,000円
- 想定利回り:5%
- 積立期間:20年
▼積立シミュレーターはこちら
※うまく表示されない場合はこちらから直接起動できます
結果:月5,000円・20年で、元本の約1.7倍
初期設定のまま計算すると、次のようになります。
| 20年後の金額 | 元本との差 | |
|---|---|---|
| 投資信託(年5%想定) | 約206万円 | +約86万円 |
| 銀行預金(年0.75%) | 約130万円 | +約9万円 |
| 積み立てた元本 | 120万円 | — |
※毎月5,000円を20年間。税金・手数料は考慮していません。
この記事のシミュレーターは、銀行預金の金利を年0.75%で固定して計算しています。執筆時点ではこれで大きなズレはありませんでしたが、その後、金利の状況が変わりました。
日銀の政策金利は2026年6月17日から1.0%になり、メガバンク3行の普通預金金利は8月3日から年0.40%です。政策金利と預金金利は別物で、実際に受け取れる預金の金利のほうがかなり低くなります。
実勢の年0.40%で計算すると20年後は約125万円。投資(年5%想定)との差は約81万円となり、上の表の約77万円よりさらに開きます。少額でも「置き場所」が効くという結論は変わりません。
毎月5,000円は、コンビニでの買い物を少し減らせば作れる金額です。それでも20年経つと、置き場所を変えただけで約77万円の差がつきます。
金額を増やすより、期間を延ばすほうが効く
「もっと大きい金額でないと意味がない」と感じる方は、次の2つの表を見比べてみてください。同じ年5%の想定で、片方は金額を変え、片方は期間を変えたものです。
▼ 毎月の金額を変えた場合(すべて20年)
| 毎月の積立額 | 元本 | 20年後 | 増えた分 |
|---|---|---|---|
| 5,000円 | 120万円 | 約206万円 | +約86万円 |
| 1万円 | 240万円 | 約413万円 | +約173万円 |
| 3万円 | 720万円 | 約1,238万円 | +約518万円 |
▼ 期間を変えた場合(すべて月5,000円)
| 積立期間 | 元本 | 最終金額 | 元本の何倍か |
|---|---|---|---|
| 10年 | 60万円 | 約78万円 | 約1.3倍 |
| 20年 | 120万円 | 約206万円 | 約1.7倍 |
| 30年 | 180万円 | 約418万円 | 約2.3倍 |
金額を6倍(5,000円→3万円)にしても、増えた分は同じく6倍にしかなりません。ところが期間を10年から30年に延ばすと、増えた分は約13倍になります。
これが「金額ではなく時間で決まる」ということの中身です。月5,000円で今日始めた人は、月3万円を10年後に始める人より有利な位置にいる、ということでもあります。

途中で金額を増やしてもいいんですか?

いつでも変えられるよ。増やした分はその時点から新しく複利が働くから、「まず始めて、余裕が出たら増やす」でまったく問題ない。むしろその順番がいちばん続きやすい。
これが「少額積立の正体」です
結果はどうだったでしょうか?
月5,000円というと、正直そこまで大きな金額には感じないと思います。でも、それを10年単位でみると、はっきりと“差”として見える金額になります。
小さいと思っていた積み立てでも、時間をかけると立派な資産に育つ”可能性が高い。そして何より、 意味があるかどうかは、金額ではなく「時間」で決まる。ということなんだと思います。
私自身も、最初は月数万円の積立からのスタートでした。いきなり大きな金額を入れられたわけではありません。家計に余裕が出るたびに少しずつ増やしていった結果が今の形です。大事だったのは、始めるときの金額ではなく、あとから増やせる形を先に作っておいたことでした。

ちょっとだけでも、やることに意味がありそうですね。
毎月同じ金額を買い続けることには、相場が下がったときにこそ効く仕組みがあります。
まとめ:少額でも「未来に効くお金」になる
月5,000円の積み立ては、生活の中では小さな金額かもしれません。でもそれは、何も変わらないお金ではなく、未来に向かって働くお金です。
大事なのは、最初から大きく始めることではなく無理なく続けられる形を作ることだと思います。
長期の資産形成は「すぐに結果が出るもの」ではありません。でも、続けた人にはきちんと形として返ってきます。まずはこの結果をひとつの基準として、自分にとって無理のない積立を考えてみてください。
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